良質の中山が入荷しました。砥石の横綱と呼ばれるだけの風格を備えています。
肌理が細かく研磨力も強く程良い硬さで優れた逸品です。生涯に渡り大切に扱われる方には
御勧めします。養生必要。
尚、此の商品は、一度嫁ぎましたが即、嫁ぎ先から出戻って来た石です。
嫁ぎ先の言い分では酸度が強く研いでいると傍から錆びついて来ると言い掛かりが付いて
来ました。錆びの原因を調べて見ましたが砥糞のPH値も中性で官能検査も特段異常は無く
硫黄臭もしませんでした。恐らく推測の域ですが相手と石の相性も最悪な事は勿論、環境や砥ぐ
際の条件で変色及び錆び等が発生した物と推測されます。
此の石は再度、大阪府内のF氏の元に嫁いで行きました。10月11日F氏から此の石の砥ぎ感に
付いての報告が有りました。砥ぎ感に付いては東物らしく適度な堅さで肌理が細かく尚且つ
研磨力も力強く申し分の無い逸品との評価を頂きました。
砥いで3分以内に水気を切れば殆どの刃物には影響は無いとの事…
尚、刃物の組織の均一性や成分次第では、此の砥石の砥ぎ傷を消す事が出来る肌理の
細かさが仇に成る可能性が高いとの事…砥粒の肌理が細かければ刃物から砥ぎ落した
鉄も細かく空気と触れる表面積が大きく成る為、酸化し易すく其れが刃物に付着する
事に依って貰い錆と成り刃物が錆びる要因と結論に成りました。又、錆の要因に
考えられるのが水道水の塩素濃度も一つで塩素濃度が微妙に高ければ普段砥いでいても
錆び無い刃物でも目を離した僅かな時間で錆を発生する事も経験をしたそうです。
此の度は、大阪府のF氏の報告に関しまして大変感謝し此の石の高い評価を頂いた事、
厚く御礼を申し上げます。此の場を御借りして御礼の挨拶に替えさせて頂きます。
有難う御座いました。
平成25年10月12日
御吉兆 桃渓 主
高 裕一郎
品 名:山城産(京都)仕上げ砥
商品名:中山 戸前梨地30型
寸法(縦×横×高さ):約200×75×40mm
重量:約1,430g
販売価格 |
60,000円(税込66,000円)
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型番 |
higashi9999 |