此処の山は京都府亀岡市神前地区に有ります。神前地区の仕上げ砥
は中石成りですが丸尾山は本石成りと合石成りが混ざった唯一の地層
だそうです。東本梅地区との境にはいざり山の石が有り東本梅地区には
大内が有り北の南丹町園部地区には芦谷が有り大内の南、宮川を
隔てた場所には朝日山で合い石成りの層が走っています。関係者の方が
本石成りと合石成りが混ざった山と言うのは無理が有ると説得したそうですが
聞く耳を持たず本人は信じ切っていて埒が開かなかったそうです。
其の後、丸尾山内部にTVのカメラを入れて放送した事から本石成りや
中石成りを採掘していた関係者から本石成りと言うからには本石成りを
採掘していた人間が死んでから放映しろ!と突っ込みが入っていました。
仮説ですが丹波では八木乃嶋や神前を扱っている卸元が中石成りと
言っていましたが本石成りの月乃輪辺りから神前地区に飛び地に成るのは
無理が有ると思います。本石成りの層は山城国の月乃輪寺周辺が
北及び西の端だと思います。
又、合い石成りの巣板に該当する白系統は巣が無いのを富田日照山を
採掘し扱っていた人から聞いています。丸尾山の巣板には巣が有り
丸尾山の合い石成りでは引っ掛かる部分が有りました。同じ東本梅地区に
イザリ山の石が有り此方は中石成りです。一本松や御廟山は神前地区に
有り神前は中石成りとすると一本松・御廟山と丸尾山は中石成りの
可能性が高いです。丸尾山の内部がTVで放映されているので中石成りと
言うのは自ら公表してしまっていますので何も言う事は有りませんが・・・
京都天然砥石組合には東物の本石成りを採掘していた人は現在も
いるので丸尾山の中を見て貰い判断して貰えれば一番、手っ取り早いのですが
本人が頑なに拒否をしているので無理でしょう。尚、層の名前は掘った本人
しか判ら無いのと山等も名前を自由に付けても法的には問題無いです。
こんな事を書けばT氏からクレーム付きそうですが・・・
蛇足ですが自分は丸尾山は勿論、中石成りの大平や本石成りの中山の
坑内を見ていますので本石成りと中石成りの大雑把な区別は判断出来ます。
尚、合石成りの坑内は見ていないので埒外です。
閑話休題・・・
此処の山は本人の意見を尊重して本石成りと合石成りが混ざった唯一の山で
仕上げ砥で唯一、採掘されている石です。全層の石が入手可能です。
此処の山の特徴は菖蒲や大平に比べると肌理が若干粗く柔らかい様です。
包丁の仕上げには最適です。今後の入庫は御座いません。最後の御提供です。
養生必要。
品 名:丹波産(京都)仕上げ砥
商品名:丸尾山 本戸前 昆布切り
寸法:約(縦×横×高さ)165×95×35mm
重量:約1,375g
数量:1丁
販売価格 |
120,000円(税込132,000円)
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型番 |
nishi0190 |